スネたらあっか~ん~♪

「死なない程度の困難は人を強くする」

ニーチェ

御徒町駅のユニクロ前。
人込みの中で車椅子の女性を見た。
年齢は自分よりチョイ若いか。
無表情で懸命に進んでいた。
一瞬、同情した。
可哀想に感じた。
ほんの一瞬だけだが…
すぐにその感情は消え去った。
自分の無礼を恥じた。
車椅子の女性の顔がカッコよかったのだ。
勝手に可哀想だと感じた。
お願いされてもいないのに。
「自分だったら辛いだろうなあ」

が妙な感情を惹起(じゃっき)したのだ。

挑戦している人は、みな不自由だ。
自由にならない案件を扱っているのだから。
オレも不自由やんか!
発展途上の問題が山積みだ。
でも楽しいではないか!
車椅子の女性もイチローも自分も
みな挑戦しているのだ。
勇気という旗を振って生きている。
「足りない」から工夫する。
それだけだ。
拗ねる(すねる)ヤツは一生拗ねてる。
どんな状況になったって
「だから良かった!」
そう言える人間だけが生き延びてきた。
これまでもこれからも。

オレの話を聴け!

読書をする理由?
知識を増やすため。
そう思っている人が多い。
知識をいっぱい貯めこんでいる人。
その人のことを「ものしり」という。
本を人より多く読む。
「さぞかし、ものしりでしょう」
皮肉かもしれないが、誤解される。
記憶できるはずがない。
自慢じゃないがすぐに忘れる。
本を読んでいる理由は「ものしり」に

なることではないから平気だ。

では読書の目的は?
他人の「視点」を得ること。
他人の「脳」とコミュニケートすること。
それが目的だ。
他人の見解を正解とは思っていない。
あくまで「一意見」だ。
当然、真理だとも思っていない。
でも考えてほしい。
自らの発見(?)を10万字以上使って書く。
ふつうできるか?
「視点」を表明するのは勇気がいる。

敵が現れるかもしれない。

オリジナリティを表明する。
そういう本を選ぶ自信はある。
パクリだらけの世の中であえて。
「オレの話を聴け!」
の精神に心震えるのだ。
その根性が好きなだけだ。

他人の脳を垣間見ることができる!

 

読書をダウンロードと思っている人。
受験勉強の弊害だと思うが…
そういう人がいてもかまわない。
「ものしりですねえ」
と感心されるのも悪くはない。
ただし、この読み方は人を選ぶ。

通常、多読は不可能だ。

少なくとも自分の目指すところではない。
読書とは
天上天下唯我独尊
(ヒトソレゾレ)
を実感するためのものだ。
オーバーかもしれない。
でもホンマのことだ。

ペイフォーワード

中川さん 1万円
菊池さん 5千円
竹中さん 1万円
吉田さん ぶどう

「これ見てください」

細長い3枚つづりの紙だった。
上田さん(80歳男性)に手渡された。
左に名前、右に金額などが書いてある。

「何これ?ツケ?」

上田さんは中華料理店を経営していた。
人気店だったが、味があやしくなった。
上田さんの認知症が徐々に始まった。
当然、客足が少なくなる。
2年前に廃業した。
病状はよこばい。
被害妄想が少しあるが、話は通じる。

「確定申告していて出てきたんですよ。
妻が隠し持っていたんです。
入院中にいただいたお見舞いです。
今まで隠していやがったんだ。
全然知らなかった。恥ずかしくて
もう皆さんに顔向けできねえ」

なるほど。
お見舞い返しのためのリストだ。
上田さんの言いたいことはわかった。
お礼を言い損ねていることが情けない。
そういうことだ。

「奥さんお礼してくれてるでしょ?」
「自分で言わなきゃ申し訳ないよ」

妻は妻で考えがあったのだろう。
その考えのキモは我々にはわからない。
上田さんの被害妄想かもしれない。

「道行く人全員がお見舞いしてくれた。
そう思うことにしましょう、常に。
お礼の Pay forward ですよ」

自戒を込めてそう告げた。

お見舞いをくれたらから?
くれなかったから?
それで差をつけるのではない。
どの人も自分を祈ってくれている。
そう考えて生きていこう。

気づかせてくれた上田さん。
いつもありがとうございます。

よろず相談所ワンラブ
所長:原田文植