できるできる詐欺

”労働価値説”
人間の労働が価値を生み、
労働が商品の価値を決める
カール・マルクス『資本論』

「すぐにできる」「誰でもできる」
広告には耳障りの良い言葉が並ぶ。

魑魅魍魎(ちみもうりょう)だらけだ。

誰でもすぐにできたら価値ゼロでしょ?
他の人でもすぐにできるのだから。
もちろん早く手を出すことによって
瞬間最大風速は吹くかもしれない。

そんなのあっという間でしょ…

純粋に生まれながらの才能のみで
勝ち続けた人っているのかな?

美貌さえも磨き続ける必要がある。

凄まじい研鑽を積んで地位を築いた。
当然、時間も大量に消費している。
世の偉人、達人は例外なくそうだ。

上達速度と才能は関係あるかもしれない。

ところで才能って何だろう?
持って生まれた身体能力?

脳も含めた身体機能の優劣か?

野村元監督に質問した。
「監督にとって野球とは?」
「好きこそモノの上手なれ」

明快な答えだと思う。

才能とは「ココロ」ではないか?
好き嫌い、情熱、動機、意志…
すべて「ココロ」の仕事だ。
「ココロ」は身体能力を凌駕する。

最近確信しつつある(検証不足ゆえ)。

イチローは才能のかたまりか?
あの細い身体で大男相手に結果を残した。
イチローの「ココロ」が工夫させたのだ。
振り子打法にせよ、独自の鍛錬法にせよ。

決して生得的な身体能力ではない。

一番になるしかない。
一番が全部持っていくのだから。
発想力だけでもダメだ。
巧い発想であっても、誰にでもできれば
すぐに真似される。
真似された瞬間、価値は暴落する。
「私ここにいます!」
神様に見つけてもらえるほど目立つ。

そんな独自性が欲しい。

「すぐに誰でもできる詐欺」にご注意を。
注意することも「すぐに誰でもできる」
とは限らないんだろうなあ…

誕生日の真実

「お誕生日おめでとうございます」
「ニセの誕生日なんだけどね」

五十嵐さん(88歳、女性)の誕生日。
カルテには確かに3月30日となっている…

誕生日が3月30日前後の患者さんが多い。
あまりに多いので不自然だ。
本当は4月生まれ。
そういうケースが多い。
ウチの父親もそうだった…

早く成人してほしいという親の思い。
だから早く一学年上に。
出生届を細工する親が多かったのだ。

子だくさんの家庭も多かった。
子供は勝手に育つもの。
子供にかまっていられなかった。
ほんの一昔前のお話だ。

現代は子供の数が少ない。
だから一人一人の子供に手厚い。
一学年でも下に行かせてあげたい。
成長的に不利だから。
そんな親が多い。

隔世の感を覚えざるを得ない。

五十嵐さんは本当は4月19日生まれ。
もし、本来の学年であったら?
また違う人生だっただろう。
この年齢まで元気に生き延びた。
親の選択は正しかったとしよう。

来年は二回祝ってあげることにしよう。
3月と4月に…

行列のできるラーメン店

早い話が
ヘルシーもT.P.O.でしょ!
ということだ。

新大阪駅にある某ラーメン店。
行列ができる老舗ラーメン店だ。

懐かしさもあり、少し並んだ。

「平成最後の~」
何度使用されたことだろう?
きっと天文学的な回数だろう。

ここ2~3日はラッシュだろう。

平成最後の行列に並んだ。
ふと思った。
元号の変わり目にラーメン屋に並ぶ。
天皇陛下には生涯体験できない。
並んで食べるラーメンの醍醐味!

庶民に生まれてよかった。

 

名物ラーメンを注文する。
そのとき目に留まった。
『ヘルシーこんにゃくラーメン』

力を入れている新メニューのようだ。

こんにゃくってヘルシーなのか?
まずはヘルシーを定義しないといけない。
どうも現代のヘルシーには常に
「低カロリー」がつきまとう。
昔、栄養はカロリーベースで評価された。
どうもカロリーは行きわたったようだ。
「カロリーは少ないが腹はふくれる」

にもってこいの食材なのだろう。

次に食物繊維が豊富な点だ。
これは排泄を促す。
身体に残らないこと。
それを徹底的に追求しているわけだ。

「食べてなかった」ことにしたいのだ!

 

ラーメンの魅力は「かんすい」にある。
あくまで個人的な意見だが。
だからこんにゃくはラーメンになれない。
最近「かんすい」も悪者扱いされている。

相対的にこんにゃくのイメージが上がる。

 

みんな「ヘルシー」が大好きだ。
はっきり言って現代日本人にとって
ラーメンは「娯楽」だ。
たまには食に娯楽要素を求めても
いいではないか!

ラーメンにヘルシーを求めるなよ。

ゴチャゴチャ考えていたら
ラーメンが伸びてしまった!
こんにゃくにしときゃよかった!