巣にこもってなにを?


ウチの子はよく本を読む。
正確に言うと「眺めている」のだと
思うが、本をよく手にしている。
とくに分厚くて装丁のしっかりした
本を好む。

ふたりとも通学中も読んでいる。
と言っても、妻の自転車の座席だが。

2歳の息子が絵本を読んでいて、
歩行中のオバサンに驚かれた。
オバサンにホメられて発した声が
言語のていでないから再び驚かれた。

テレビがないからだと思う。
うちの家族にとって、
本は最も大切な娯楽の一つだ。

在宅診療中、患者宅でテレビを目にする。
画面上の違和感に思わずのけぞった。
フェイスシールドをしたままのロケ。
リモート出演の時間差。
出演者同士の遠い距離。

人間の慣れとは恐ろしいもので、
在宅患者さんは教育済みだ。
徐々に段階を踏んでこうなったからか?

全世界でテレビが以前より売れている。
ネットフリックスの会員は2億人に
迫っているそうだ。

これも「巣ごもり特需」なのか。

しかしテレビにもはや夢はない。
フェイスシールドしてる芸能人は
もはやスターではない。
確かにカネのかからない番組作りだ。
ギャラの安い出演者なのだろう。

昔のテレビの中の喫煙シーンが
今では新鮮に感じる。
いつかフェイスシールドをしていない
テレビに新鮮さを感じるのかな?


テレビという箱(今は板か?)は
夢を与えるものではなくなった。
テレビのないウチの家族には
もともと無関係だが。

話は変わるが、昨日往診中、
知らない人に声をかけられた。
「テレビで観ました!ご自愛下さい!」

テレビの中の自分は人に
心配をかけているようだ。

大丈夫ですよ!