出血大サービス

トウモロコシ1本158円
3本なら450円

気持ちだけ安くなるシステムだ。
しっかり者の妻は1本だけ購入。

こういうマーケティングにつられない。

そこをオジサンが通りかかった。
60代後半か。
買い物かごの内容が独居のそれだ。

終始ムスッとしている。

(おっちゃん、血圧に良うないで…)

心の中で職業が顔を出す。

オジサンはトウモロコシ3本をかごに。

娘(4歳)はそれを見逃さなかった。

「たっくさん買うねえ!好きだねえ!」

最近流行っている落語口調で呟いた。

照れたオジサンは吹き出した。

笑顔の健康への効果は計り知れない。

オジサンの寿命は延びたにちがいない。

帰りのエレベーターでオジサンに再会。

「もう、また会ったじゃない!」
とオジサンの肩を叩く娘。
さらに屈託ない顔で笑うオジサン。

早期ガンなら治りそうな笑顔だ。

確実に下町っ子に育っている娘。
ヘタな医者より健康に貢献してる。

芸人と選挙

芸人が大好きだ。
告白すると芸人になりたかった。
いや、今でもなれるものならなりたい。
でも手を出せる世界ではないと知っている。

批判を覚悟で書く。
ヤクザ、芸人、水商売、格闘家、相撲取り、プロ野球選手
みな同じ穴のムジナだと思っている。
檻の中に入っているライオンやトラのような存在なのだ。
うっかり手を入れると、大ケガする。
だから堅気は距離を取って眺め、鑑賞して楽しむ。

実は堅気はみな、その世界が大好きだ。
『闇金ウシジマ君』は1700万部も売れている。
ヤクザ映画、マフィア映画はコンスタントにヒットする。

遠くで見ている分には間違いなく好奇心の対象なのだ。

幸か不幸か堅気の道を選んだ。
今生(こんじょう)では縁のなかった芸人の世界。

羨望込みで鑑賞することにした。

テレビを観なくなって久しい。
たまに目に入っても、自分の好みの芸人は出ていない。
同じ猫科でも「アメショー」や「ヒマラヤン」。
抱っこして「可愛い」と言えるヤツばかりだ。
だから逆にテレビを見る必要がないことに安堵する。

ライオンやトラしか芸人として認めていないからだ。

しかし、不思議と
「コイツらオモロイな」
は情報が入ってくる。

自分のアンテナが反応するのだ。

会見でボロボロ涙する。
「ホンマに芸人か?」
(やっさんもよく泣いていたが…)
性格悪いと言われるかも知れないが、
コントにしか見えなかったのが救いだと
勝手に思っている。
またまた批判を覚悟で書く。
芸人は薬物やろうが、反社と付き合おうが全然OK。
子どものお手本にならない?
イヤイヤ、十分お手本ですよ。
そんな人に囲まれても真っ当に生きてますよってに。
反面教師という言葉を知らない
自称「常識人」は本当に無知だ。
子どもに悪影響?
子どもをナメてはいけない。
キチンとした芸は子供でも感動する。

桂枝雀の落語に笑う4歳の娘を見て確信している。

ちゃんとした芸も見せずにおカネを欲しがるオトナの姿。
それが「最悪影響」なのだ。
芸人で儲けた吉本で儲けるテレビ局。
もっかい晒して骨までしゃぶり尽くすテレビ局。
吉本とテレビを利用する政治屋さん。

全く笑えない茶番だ。

少しは吉本興業も叩かれそうな空気だ。
奇しくも今日(7/21)は選挙。
火の粉が飛ばないでよかったね、一部政治屋さん。

4歳の噺家

「おっきいねえ!なんだこりゃあ!」

娘が落語の『時そば』のセリフを言う。
1歳の弟のオムツの内容を見て…

本家は具の竹輪に
「厚い(あっつい)ねえ!」
「おっきいねえ」へのアレンジに

わが子ながら感心する。

この春から幼稚園へ行き始めた。
語尾に「ジャン」がつくようになった。
いつから ”ハマっ子” に?
関西出身の両親としては複雑な心境だ。

言葉は変化するものだ。
かくいう自分の言葉もだいぶ洗練された。
(笑うところではありません…)

江戸の風を感じる言葉の伝承。
令和を生きる娘が使うのはオモロイ。

笑福亭松鶴の上方落語で育った親としては

『時うどん』で演ってほしいところだが…