神様が住む街

大阪にいた頃の話だ。
イギリス人とドライブしていた。
突然彼が叫んだ。

God!!

指差す方向には「神戸」と書いた看板。
「神=God」と漢字で覚えていたのだ。

非常に興味深かった。

それまで「神戸」に「神」を感じた
ことがなかったからだ。
神戸が「神々しい」街に変化した。
かどうかは知らない。

東京だと「神田」や「神泉」。
普段、神を意識しているだろうか?

「仏」がついている地名も調べてみた。
仏並、仏谷、仏向、仏子・・・

結構あった。
しかし心当たりのない地名だ。
すごく「仏」を感じる。
イギリス人になった気分だ。


人名でもそうだ。
「鈴木」という名字の人は多い。
しかし、リンリンと鳴るBGMは
聴こえてこない。

言葉は生活の中で「空気」になる。

「はじめに言葉ありき。
神は言葉であった」

(新約聖書「ヨハネによる福音書」)

神は空気のようにそこら中に
いるのかもしれない。

カオス

『カオス』
混沌と訳されることが多い。

気象学の世界では少し違う。
「自然のゆらぎ」を発生させる因子。

初期状態の違いが、将来の膨大な違いに
つながる現象のこと、だそうだ。
気候システムの内在的性質なのだ。

カオスのせいで予報は困難になる。

要するに…

あまりにも要素が混在しているし、
予測は無謀だということだ。

空前の台風到来で列島は混乱している。
1億人規模のいつもと違う行動も
十分にカオスを生みそうだ。
逆に、さまざまな自粛が予報の的中率を
上げるかもしれない。

まさに神のみぞ知る。

それにしても、天候は他のどの要素より
人々を一丸とさせる。
近所のスーパー売り切れを愚痴る
高齢者の言葉に溜息が出た。

備えることと、闇雲に恐れることとは
全く異なる。

思い通りにならないことを学ぶ。
地球のつながりを感じる。
生命本能が起動するのを見つめる。
そのとき自分はどう反応するのか?

その人の内在的性質が現れる…

地域医療従事者である医師なので、
ビビりつつ待機している。