フルアテンション


先週末、講演を依頼された。
「なんとか暗示」効果を狙って
白衣で講演をするのが常だ。

なのに・・・
あろうことか白衣を忘れた・・・

「熱中症ですかね」

ととぼけるのが精一杯だった。
真夏の超ラフな衣装(?)のまま強行。
さいわい、講演はウケ、質疑応答も
大いに盛り上がった。

終演後、妻子と合流し、早めの夕食。
暑いので店探しに時間を食いたくない。
インスピレーションで昔ながらの
町中華に入ることにした。

厨房とホールはともにお爺さん。
今どき、タバコを吸いながら
調理する厨房のマスター。

結論から言えば、たたずまい通り、
メチャメチャ美味い中華だった!
ラーメン、チャーハン、餃子、麻婆
すべて美味い!

子どもらも喜んで食べていた。

会計後、訊いてみた。

「日曜はやってるんですか?」

気まずそうに首を振るおじいさん。

「何時までやってるんですか?」

おじいさんは悲しげに
「今日で閉店なんですよ。
こんなご時世だから」

と答えた。

「安倍さんとおんなじやん!
そしてボクとおんなじやん!
ボクもコロナ失業ですよ」


おじいさんは笑っていた。

「次」はなかった。
閉店直前に食べられたことは
はたして幸せなことなのか?


一期一会・・・
悔いなきよう一瞬一瞬に
フルアテンションするしかない。
次の舞台にメラメラ!
中華料理の火力のように・・・

マスクもほどほどに


夏の屋外でのマスク着用の
リスクを各地で訴えている。
https://www.facebook.com/fumiue.harada/posts/2914489742013348?notif_id=1596420562883333&notif_t=feedback_reaction_generic&ref=notif
高齢患者さんが退出する際、声かけを
スタッフにも指導している。

一昨年、熱中症で1800人亡くなった。
梅雨明けの猛暑ですでに死者も出ている。
紫外線や高温多湿に弱いコロナが屋外で
感染する確率は限りなくゼロに近い。

ましてや人も出ていない夏の路上だ。

注意すべきは「熱中症」だ。
マスク着用で1400メートルの
高山トレーニングになる。
心肺機能にも悪影響だ。

平田さん(84歳女性)を見かけた。
手押し車を使って歩いている。
口元にはもちろんマスクだ。

「マスクしない方がいいよ」
「しなくていいんですか?」
「この暑さじゃ熱中症の方が怖いよ」


平田さんはマスクを外そうとしたが、
何となくためらっている様子だ。
ダメ押しを伝え、お別れをした。

(大丈夫かな・・・)

振り返ったが、マスクを外して
いなさそうな雰囲気だった。

人通りが少ない路上の上、炎天下。
それでも人の目が気になるのか?
高齢女性は、空気を読んで生きる。

翌日外来受診してきた平田さん。
「昨日はどうも」
「マスク外してなかったでしょ?」

本人に訊いてみた。

「昨日入れ歯してなかったのよね」
と恥ずかしそうに笑っていた。

盲点だった。
マスク下が無防備になっていることに・・・

口紅の売れ行きがよくないそうだ。
そういえば昼間から餃子を食べる人が
増えている(個人的調査)。

これもニューノーマル?

アゴマスクのススメ


『釣りバカ日誌』最新号で
登場キャラクターほぼ全員が
マスクをアゴにしていた。

この辺りは風刺がかっていて
実に漫画だと思う。

これまで習ってきたマスク着用法
としては御法度だ。
しかし「自分の唾を飛ばさない」
という目的は十分に果たせる。

話をするときだけマスクをすればいい。

新型コロナに関しては主に接触感染で
広がっていくことがわかったからだ。

喋らないならマスクをつける必要はない。
しかし他人の目が気になる。
室内では口に持ち上げればいい。

もちろん「ゼロリスク」を追求すれば、
毎度マスクを替えることだ。
そんなことは不可能だし、マスク着用の
成果は論文的にも実感的にも確かだ。

アゴに付着したウイルスを
口に運ぶことになるから・・・

そんなんで感染して死んでしまう人は
コロナ以外でもイチコロだろう。
逆にそれほど弱いと自覚しているなら
相応の準備をすればいい。


一昨年1800人亡くなった熱中症の
季節にむけてアゴマスクこそ実践的だ。
ただし、これはあくまでも真夏に
向けての対策としての話である。