丁稚卒業


新しい人生がいよいよ始まる。
純粋にプレイヤーをさせてくれた
前職には感謝している。
給料を与え続けてくれた。
(増えなかったが・・・)

辞めてみて自分の甘さにも気づいた。
師匠である日野晃先生は
「12年間、丁稚やったと思えばいい」
という言葉をくれた。

記憶に残る「今日」になると思う。
いや、残りの人生全部
記憶に残る一日にしよう。


新たな課題を自分に与えることにした。

世の中の全仕事に対して傍観者になるな!

コロナ禍でよくわかった。
どこかの国で感染を収束させるには、
世界中同時に収束するしかないのだ。

世界中の全仕事のおかげで
世界は成り立っている。

24時間365日意識し続けるのは
簡単ではないかもしれない。
でも、そう決めた。

備忘録として残しておく。

さらば、神よ


「お父ちゃんだけズルい!」
娘に叱られた。
本屋の袋が見つかってしまった。
ちゃんと『おしり探偵8巻』も
買ってあったのだが・・・

目に止まった本をランダムに
片っ端から10~20冊買う。
そういう買い方をしているから
自宅に帰って驚くことがある。

自分はこんなことに興味があるのか!

なるべく広く、偏見を入れずに
それなりに売れている著書を
買おうと心がけているつもりだが。

経済が落ちると信者が減るそうだ。
日本では特にその傾向が顕著らしい。
世界でもほぼその傾向なのだが、
例外はイスラム教だけだ。
イスラムは欧米で信者を増やしている。

宗教はコロナに対してほぼ無力どころか
各地で集団感染を引き起こした。
科学的思考こそが最も重要だった。


日本人は特定の宗教観がある国ではない。
しかし、科学的思考が行き渡っているとは
到底思えない。

今回のコロナ問題で言えば、やはり
ダイヤモンド船のデータを
どう取り扱うかに尽きたと思う。


712人が感染し、13人が死亡した。
致死率は1.9%だ。
半数以上が無症状であったことも
重要なデータだ。

不幸な実験室であったが、科学者は
このデータを正しく取り扱うべきだった。
現在の日本の状況は概ね同様の
結果になっている。

前職の医院で発熱外来を導入する際に
スタッフを説得する根拠になったのが
クルーズ船のデータだった。
毎朝サイエンスの大切さを話し、
冷静さを保つよう心がけた。

自称敬虔なクリスチャンで仏教徒だが、
八百万の神も大切にしている。
宗教は生き方の指針だが、古い。

要は何でも「使い方」だ!

先人の犠牲を無駄にしない。
そうして医学や科学は発展し、
人々は生き延びてきた。
今回の騒動で飛び交う言説の数々。
日本のサイエンスは大丈夫か?

恐怖とは?思考停止とは?
コロナ禍は考えるきっかけを与えてくれた。


少なくとも危機的状況を回避するのに
サイエンスは宗教より役立ちそうだ。
それは間違いない。

信教の自由を侵害するつもりはないので
あしからず。

サウナ状態


佐藤さん(68歳)は大工さんだ。
行きつけの銭湯でたまに会う。

「風呂行ってます?」
「最近水風呂がぬるいんだよ」

故障中だそうだ。

「佐藤さん水風呂好きやもんね。
サウナの喜び半減やね」
「いや。今はカネ払ってまで
サウナに入る気しない」


日中最低4回、着替えるそうだ。
酷暑に大工仕事は火焔地獄に近い。

「マスクなんて無理だよ」
佐藤さんは吐き捨てるようにつぶやいた。

そういえば、業種別マスクの取り扱い
など何も指導アナウンスがない。
こちらは冷房の効いた部屋で気楽な身分だ。
佐藤さんは日中天然サウナで過ごし、
水風呂を求めて銭湯に行く。

水風呂故障は 
“Oh, My God!!” 
の世界だろう。


炎天下肉体労働を避けられない人たち。
往診中、一服している彼らの姿を見かける。
誇らしい「男」の顔をしている。
コロナ下、取り沙汰されるリモートワーク
は自宅で巣ごもり。

宇宙人はどちらを人間と認定するかな?