サインは効く?

薔薇という漢字がある。
ほとんどの人が書けないだろう。
だけど、オトナなら大抵読める。

カタカナの「バラ」で通じる。
「バラ」と言えば、まだ肉より
薔薇だろう。

漢字を書く機会が少ない。
だから簡便化された漢字が
存在しないのだろう。
齋→斉、濱→浜のように…

「漢字が書けなくなった」
という人が多い。
読めるけど書けない。
そういう人が増えている。

かくゆう自分にも心当たりある。
機器を使った入力の影響だろう。
確かに書く機会が減っている。

見ればそれとわかるミッキーマウスも
描ける人は少ない。
漢字もミッキーマウスのように
なっていくのか。

この流れは益々加速するだろう。
それでも、自筆の説得力が強いのは
言うまでもない。

藤原定家自筆の『源氏物語』が
見つかった。
およそ800年前の代物だ。

近くで感じてみたい。
心底思う。

自筆は「ライブ」なのだ!
演奏も言葉も「生」が効くのだ!

グーテンベルクの印刷革命から
コピー機、ワープロの出現。
紙と筆記用具の価値は薄れるのか?
近隣の文房具屋、『カキモリ』は
今日も行列だ。

この程度の文章でも自筆で書く
自信がなくなっている自分。
手で書く練習をしようと思う。

学歴詐称!?

徳丸さん80歳はTシャツ姿で来院した。
Tシャツには
“University of Hawaii”
と書かれていた。

「留学されてたんですか?」
訊いてみた。
「いやいや、娘のハワイ土産です」
らしい。

書いている内容を認知していなかった。

次の患者さんは石橋さん66歳。
Tシャツに
“Universität Wien”
と書かれていた。
「留学されてたんですか?」
もう一度ボケた。
「してみたいですよねえ…」

石黒さんは認知して着ていたようだ。

二人連続で欧米の大学Tシャツ。
嘘のように出来すぎた話だ。
日本の高齢者は欧米大学に憧れるのか?
妻の両親もペアでハーバードを着ていた。
(土産を渡したのは自分だが…)
ハーバード大学、MIT周辺にも
ブランドグッズ屋がたくさんあった。

着用している学生は一人もいなかった…

ふと
日本の大学も出しているのだろうか?
と調べてみた。
早稲田も慶応も明治も…
グッズを販売しているではないか!

日経新聞に
「東大が ”Utokyo Go”という文房具を販売」
という記事を見つけた。
少し地味だが、デザインも悪くない。
東大入りたい受験生には役立ちそうだ。
ゴールがぶれないかもしれない。

しかし、外国で高齢者が医者にかかるとき
「早稲田大学」と書いたTシャツ…

あらへん、あらへん。