そんなに怒るなよお


「喜怒哀楽のうち、
怒りと哀しみは積もるものであり、
喜びと楽しさは積もらない」

(有冨健(ありどみつよし))

朝日新聞の『折々のことば』で
見つけた。
自他ともに実感に合っているし、
おそらく本能的なものなのだろう。

野生時代の名残なのではないか。
瀕死の体験を繰り返さない
ために記憶しておく。

猛獣が出る場所や底なし沼を。
仲間の死から学ぶ必要がある。

「感情」を伴うから記憶できる。
怒りや哀しみは記憶の道具として
便利だったのだろう。

特に、物理的危険の多い時代には。

怒りや哀しみの感情は
人を賢くするとは思えない。
大切な感情だが、浪費はいけない。
現代はアホであることこそ、
身の危険につながるからだ。


もう少し「喜び」と「楽しみ」の
感情を大切にした方がいい。
本当にみな、喜びが足りない。
よく怒るわりには・・・

イチローは成功の秘訣を
「小さな満足の積み重ね」
と言っていた。
人一倍負けず嫌いだったはずだ。
でも人一倍喜んだのだろう。

「もっと喜べよ!」
と仲間に怒りを覚える矛盾。
成功への道は楽しい。

https://www.youtube.com/watch?v=iU5av55T2Yk

医療は崩壊しません


「医療崩壊」という言葉を耳にする。
その度にイラッとする自分がいる。
ただの造語だし、定義もない。
だから「医療崩壊すると思いますか?」
という質問は無意味だ。

しかも、それを専門家に訊くし、
専門家もそれなりに答えている。
数値化できないし、定義も不明な
言葉に専門家も付き合うなよ!


「崩壊」の程度の認識は人それぞれ。
「昨日」と少し違うだけで、「今日」を
「崩壊」と感じる人もいるだろう。
最後の一人が働けなくなるまで
「崩壊」と思わない人もいるだろう。

「崩壊」という言葉に惹起される
イメージも千差万別だ。

不安やパニックになってしまう人も
大勢いる。

「医療崩壊」という言葉は事実ではなく、
主観的感情をともなった「言葉遊び」だ。

ただそのことに皆、無自覚だ。
思考停止を起こさせる「言葉遊び」には
気をつけなはれや!

言葉もパンデミック


世界はつながっている。
病原ウイルスの世界的流行のお陰で、
イヤでも認識させられる日々だ。

みな必死で現状維持しようとする。
それでもどうしようもなくなり、
目の前の景色が変わる。

銀座の街に人がいなくなる。
買いたいのにモノがなくて、
手に入らなくなる。

ショックを受ける。

「こんな所に影響があるんだ」
これから益々増えるだろう。

新たな工夫が生まれるだろう。
「公共」というものを重視する
日本人の精神は素晴らしい。

自分が迷惑をかけてはいけない。
強制がなくても、周りに合わせる。
ただし、共倒れには注意が必要だ。
感情的になっているとき、ヒトは
正しい判断ができない。


情報発信にも配慮がほしいところだ。
ウソはいけない。
しかし、感情を揺さぶるだけの
「告知」には反対だ。

常に、「対案」や「だから~しよう」
をセットで用意してほしい。

書籍からの引用だ。
「ヒトはポジティブな意味合いの言葉を
他者から聞くと、自分の言動もポジティブ
に変化する」

「情動感染」と呼ばれる現象らしい。

当たり前だが、言語は身体に影響する。
言葉は病気も健康も作り出す。

「わかりあえなさ」を埋めるには、
既知の言葉ではなく、未知の言葉が
溢れてくるのをじっと待つ。
それが、他者との関係性を保つために
重要だ、と著者は述べる。


ウイルスだけでなく、言葉も蔓延するし、
感染する。そして感情も感染する。
どんな言葉を収集し、発信するのか?
それが、宇宙を動かす。

今こそ「縁起」を体感する好機だ。