誰も教えてくれない「痛み」の秘密

「ほら、全部そろってるでしょ?」
野沢さん(53歳、男性)は両手を見せながら
誇らしげに、そう言った…

話のきっかけはこうだ。
聴診をしながら、好奇心が湧いた。
「いくら位かかるの?」
「高級車一台分ですね」
「やっぱりそれ位するんや…」

肉体と金銭両方の痛みに耐えないといけない。
業界用語で「がまん」と言われる
所以(ゆえん)だ。

野沢さんは業界は業界でも理容業界だ。
冒頭の言葉で証明してくれた。

幼少時から大のお祭り好き。
諸先輩方はみな憧れの対象だ。
見習って墨を入れるのは普通のことらしい。
つまり、「伝統文化」なのだ。

会の代表が彫師だった「縁」もある。

「ヤーさんと違って、おカネがないから
長期間かけて徐々に完成させるんです」

10年以上彫り続けている。
まだ完成途上らしい…
分割きくんだ…

乳首の上か下かで関東と関西が違うそうだ。
乳首はいわば「尾張名古屋」か!?

入れ墨も奥が深いようだ。

ちなみに野沢さんの本職は大繁盛。
この不景気でも行列ができる床屋さんだ。

「秘訣」を内緒で教えてもらった。
「なるほど!」思わず唸る「秘訣」だった。

ここでも固定観念が覆された。

企業秘密なので公開はできない。

お祭りでも何でも本気で夢中になる。
その能力がある人は多芸に通じる。

それだけは固定観念どおりだった。