誰も教えてくれない「痛み」の秘密

「ほら、全部そろってるでしょ?」
野沢さん(53歳、男性)は両手を見せながら
誇らしげに、そう言った…

話のきっかけはこうだ。
聴診をしながら、好奇心が湧いた。
「いくら位かかるの?」
「高級車一台分ですね」
「やっぱりそれ位するんや…」

肉体と金銭両方の痛みに耐えないといけない。
業界用語で「がまん」と言われる
所以(ゆえん)だ。

野沢さんは業界は業界でも理容業界だ。
冒頭の言葉で証明してくれた。

幼少時から大のお祭り好き。
諸先輩方はみな憧れの対象だ。
見習って墨を入れるのは普通のことらしい。
つまり、「伝統文化」なのだ。

会の代表が彫師だった「縁」もある。

「ヤーさんと違って、おカネがないから
長期間かけて徐々に完成させるんです」

10年以上彫り続けている。
まだ完成途上らしい…
分割きくんだ…

乳首の上か下かで関東と関西が違うそうだ。
乳首はいわば「尾張名古屋」か!?

入れ墨も奥が深いようだ。

ちなみに野沢さんの本職は大繁盛。
この不景気でも行列ができる床屋さんだ。

「秘訣」を内緒で教えてもらった。
「なるほど!」思わず唸る「秘訣」だった。

ここでも固定観念が覆された。

企業秘密なので公開はできない。

お祭りでも何でも本気で夢中になる。
その能力がある人は多芸に通じる。

それだけは固定観念どおりだった。

読書をするその前に

3500円以上の単行本を買うとき。
書評など存在しない本。
内容は難解そうだ。
目次も概念的で不愛想。
この価格帯は総じて分厚い。
当然全部に目を通して買えるわけがない。
そんな速読ができれば買う必要すらない。
重厚な内容がいつも正しいとは限らない。
頓珍漢にダラダラ長い本もある。
では選択の基準はどこにあるか?

装丁に情熱を感じる!
関係者全員のオーラが伝わったとき!

買い!となる。

少々オカルトがかっているが…

でも「出会い」とはそういうものでは?

昔のレコードの「ジャケ買い」もそう。

男女の「ビビビッ」も同じだろう。

少し自慢をさせてもらう。
初めて入る飲食店をハズさない。

(周囲ではよく知られた事実だ…)

経験に基づく感覚が介在するのだろう。

やはり言葉にはできない。

言葉は便利であり、不便だ。

本来音階は自然界には存在しない。
だけど、この音は「ミ」と教わる。
色の波長も連続性がある。
にも関わらず、この色は「赤」と習う。
味覚なんてもっと曖昧なはず。
なのに「辛い」「コクがある」など。
旨いと言わされる同調圧力まで存在する。

名付けられることで記憶の整理に役立つ。
しかし、逆方向の固定観念も生む。
旨いものはコレだ。
ミの音はコレだ。
赤はコレだ。

そして、言語化されないものが消える…

固定観念は生存確率上、便利なものだ。
けれど、それだけでは生きていけない。

何より、差別を生む最大の要因だ。

いろんな「赤」や「ミ」に気づく。
その方が絶対に人生は豊かになる。
言語化せず感じる能力を衰えさせない。
能動的な訓練が必要だ。
3500円以上の本を直感で買う。
ぜひ!