コロナと食中毒


ジャマイカを旅したときのこと。
ジャマイカ人の歯の白さに驚いた。
聞くとジャマイカの医療は悲惨らしい。
だから歯の手入れを欠かさないそうだ。

自己管理できているか否か?

歯で健康状態が一目瞭然だ、とのこと。
だから歯の汚い人には近づかないそうだ。

内科医として臨床をしていると
心当たりは確かにある。
生活や健康状態と歯は相関している。

コロナで日本の死者数の少なさが
注目されている。

しかし、これは東アジア~東南アジア
全般に言える傾向だ。

先日ベトナムで初の死者が出た。
タイは58人、ミャンマー6人、
ラオスとカンボジアはいまだ0人だ。
中国の死者は4641人いるが、
人口が日本の10倍だから、むしろ少ない。

実は日本は最も失敗している部類だ

やはりアジア人は免疫を持っている
可能性があるのか?

しかし、別の仮説を立ててみた。
このウイルス感染の特徴は唾液で
接触感染することだ。
いわば「食中毒」に似ている。

では東南アジアはヤバいのでは?

それはもはや偏見かもしれない。
旅したことがある人はわかるが、
近年東南アジアの成長には
眼を見張るものがある。
衛生状態も格段に上がっている!

観光で外貨を稼ぐためにも
風評被害はまずい。
健康上、経済上身を守るための
「キモ」を押さえているのでは?


日本の若者はもはや欧米化している。
地ベタに座るし、素手で食べる。
実際、年々食中毒が増えている。
最近、発熱患者の中で胃腸炎が多い。


コロナと鑑別しないといけない。
暑さの中で防護衣はキツイ。

「かつて日本は清潔な国だった」
そんな風にならなければ良いが・・・

コロナフルネス


興味深い数字の話をしてみよう。
世界では1年間に6000万人死ぬ。
日本の人口の半分くらいだ。
つまり、今年1月~3月までに既に、
1500万人死んでいる。


そのうち肺炎で亡くなるのは?
日本では死因の1割以上が肺炎で亡くなる。
途上国では肺炎の比率はもっと多い。
少なく見積もって1割として世界中で
150万人が肺炎で亡くなっている。


この間の新型肺炎の死者数は?
およそ2万人だ。

ちなみに中国の年間死者数は1000万人。
世界の死者の6分の1は中国人。
もちろん世界最多だ。
一日に3万人死んでいる。

中国で新型肺炎が見つかったのは、
昨年12月からだ。
4ヶ月間で330万人死んでいる。

さっきの計算と同じ比率で見れば
肺炎で33万人が亡くなることになる。
新型肺炎による死者数は?
3300人だから100分の1だ。

ちなみに日本の一日の死者数は?
約3000人だ。
そのうち交通事故死は12人だ。
新型肺炎で約60人が亡くなった。
これは交通事故死5日分ということだ。

今年、日本人は既に約25万人が亡くなり、
肺炎で約2万5千人が亡くなっている。
そのうち新型肺炎で60人が亡くなった。
2万4940人が他の肺炎で死んだのだ!

ちなみにその間に、交通事故で
なんと約1000人亡くなっている。
絶対に自動車は廃止すべきだ!

いつでも怪我の功名


地域の中核病院で新型コロナ陽性が
10人以上出た。

院内感染も疑われているようだ。
連携している患者さんも多い。

「やっと近くに来たか!」
不謹慎だが、妙にワクワクしている。
これまでは二次情報、つまり
「対岸の火事」でしかなかった。
ようやく一次情報に触れるときが来た。

もともと逃げ切れるものではない。
不安がる患者さんも多い。
「大丈夫。治したげるから」
本気でそう思っている。


ウイルスと喧嘩する気はない。
ライオンや象を飼いならした
マサイ戦士のような気分だ。

(調子に乗りすぎた表現か・・・)

やるべきことは限られている。
患者さんにもそう指導する。
原則を淡々とやるしかない。
心の乱れは免疫も下がる。
原則を守り、弱気にならないことだ。

慎重であることとパニックは異なる。
80歳の患者さんなら、80回の冬を
越してきたということだ。
今以上にずっと劣悪な医療でも
冬の感染症と付き合ってきた。
身体が知っている「知恵」は偉大だ。

もちろん科学者として、細心の注意を
払い、最新の情報を集める。
これだけは素人には無理だ。

隣国の成功例や失敗例も謙虚な姿勢で
学ぶべきだ。
体質や地理的にも似通っている部分が
多いのだから。
この経験にも「怪我の功名」は
必ず存在する。