やる気あるのか?

早い話が
「やる気」は意識されるものではない
ということだ。

「最近やる気が出ないんです」
丸谷さん(69歳)の母が入所した。
介護から解放され、発した言葉だ。
「やる気が出ない」

外来に限らず、一般でも耳にする言葉だ。

それって「やる気」あるのでは?

「やる気が出ない」
という言葉を発しているとき、実は

「やる気」はきちんと発生しているのだ。

???

と感じたのでは?

「やる気」を定義してみる。
「やる気」イコール「モチベーション」
多分異論はないだろう。
「モチベーション」を定義する。

前出の丸谷さんの場合。
「何もしない」が快適領域なのだ。

だから「やる気」は機能している。

多くの人が「やる気」を誤用している。

それを「やる気」があると思っている。

それは多分「働きアリ洗脳」だ。
躾や教育で身につけさせられたことだ。
「嫌なコト」は本来やりたくないはずだ。
逆に、誰かに嫌なコトをやらせるとき。
「やる気を出せ!」

躾けられたのだ。

その上、快適領域まで設定される。

「嬉しさ」「楽しさ」まで決めらる。
これを、この辺まで嬉しがっていいよ。
これを、この辺まで楽しんでいいよ。
あったはずの快適領域が消滅したのだ。
それなりに「嫌なコト」をしている状態。
それが新たな「快適領域」になったのだ。
そして奴隷生活が始まる…

丸谷さんは3人姉妹の二女。
幼少時から「バランサー」だったそうだ。
大人になっても我慢の連続だった。

弊害は血圧と過食に反映されている…

「もうそろそろ好き勝手したら?
そんなに残り時間ないですよ」

自分に嘘をつかず、「快」に忠実に。

丸谷さんにできるかどうか?
知らん。
「やる気」が発動しているとき。
それは意識されない。
意識されるなら、とてもあやしい。
頑張っている可能性がある。
正直に興味あるもの、好奇心の対象に
向かう最後のチャンスかもしれない。

Like A Rolling “Stone Free”

早い話が
灯台の下は暗いけど、隣の芝は青く見える
ということだ。

「田舎がある人はいいなあ」
木元さん(84歳女性)はもらした。
木元さんは東京生まれ東京育ち。

GWどこへも出かけなかったらしい。

世界住みたい都市ランキング。
東京は7位である(ちなみに3位は大阪)。
世界中の人が住みたい場所だ。
生まれ育った人にはわからない。

ありがたみがないのだ。

元木さんは自転車圏内しか移動しない。
東京タワーに上ったことがないし、
六本木にも新宿にも行かない。
多分田舎に生まれていても同じだろう。

田舎から出なければ故郷は存在しない。

移住すれば「うらやましい」は消える。
定住者だけがうらやましがるのだ。
実際、同級生に
「東京ええなあ」
とよく言われる。
「住めばええやん」

移住する人は、まずいない。

「同じ場所に留まり、うらやむこと」

多くの人にとってそれが「快適」なのだ。

ちなみに「快適」は “comfort” と訳される。
“comfort” とは
“com(完全な)・fort(力)”
つまり「完全な力を出せる状態」だ。
ホームでは完全に力を発揮できる。
アウェイでは力が出せない。
日本語の「快適」は「受け身」な印象だ。

お山の大将でいることは快適か?
「内弁慶」は幼稚臭い。
”Rolling Stone” になると決めた。
宇宙は広い。
飽きたらすぐに移動だ。