Life is short.


「ありがとう」という言葉の語源は
「有り難し」だそうだ。
「あたりまえのことは何一つない」
という意味らしい。
だから感謝の意の表明に変化した。

たしかに、みな「あたりまえ」と思う
ことに喜ばない。
希少性にこそ価値が存在するから
宝石が通貨になり得る。

有名芸能人が若くして亡くなる。

憶測でみなああだこうだ言う。
噂することでヒトは生き延びて
きたという説がある。
同じ過ちをおかさないという
知恵の賜物(たまもの)らしい。

死因について、先入観をもって語られる。
みな「らしい理由」を求める。

彼女の死因が、自殺でも自然死でも
どちらでも言えること。

生命は「あたりまえの存在」ではない
ということだけだ。

心の病であれ、肉体的な病であれ
ヒトは必ず死ぬ。

生きているときに、周囲の人たちに
心底「ありがとう」と言うべきだ。
他者の死から、自分の生命のはかなさを
学ぶべきだ。

理由付けをして、死への公式を
作っても意味がない。

で、何をするのか?

自分の大義を貫いて、瞬間を生きる。
それしかない、と自戒をこめて。

ナガルコット最終話

そんなこんなで最終日。
今朝は雨だった。
毎朝全く違う景色だった。
買い物と市内観光からの出国。

タクシーをチャーターしたい旨を
フロントに告げると
「それなら今すぐ出発しないと!」
と焦らされる。
結局早く空港に着きすぎることに…

母も自分も欲しいモノが買えた。
しかも極めて効率よく。
ネパールのような国では珍しい。

値段の交渉も一切なし。
交渉のやり取りも楽しいものなのだが
余計に払ってあげたい気持ちだった。
奇跡のようにスムーズに流れた。

自分の欲しているモノが手に入る。
実際はトラブルもあった。
終始「かえってよかった」精神で
いられたことが勝利の秘訣か。


搭乗まではラウンジで過ごした。
ネパールのラウンジはホテル内。
だから意外と豪華だ。
ここでも母の食欲に脱帽だった。

数時間後には関空。
カルロス・ゴーンの脱走した空港。
手間取るかと思ったが杞憂だった。

リムジンバスで大阪駅に予定通り到着。
母とハグでお別れ。
迎えに来ていた妹ともハグでお別れ。
しばしの別れか、今生の別れか。
原田家では恒例の挨拶だ。

帰省ラッシュの東京行き新幹線。
奇跡のキャンセルでグリーン確保。
親切な親子と意地悪な親子に遭遇。

カネがなくても幸せに見えるネパール人。
グリーンに乗っても不幸せに見える人。
やっぱりキーワードは「挨拶」だ。
「ありがとう」「ダンニャバード」
大切な言葉だ。


東京に着くと子どもたちは寝ていた。
娘や息子と二人で旅行する日は
はたして来るのかな?
そのときまで生きてるかな?
チャンスがあれば是非!