逃げるから怖くなる

季節の変わり目に頭がモヤモヤする。
岡田さんは84歳の女性。
めまいの一種と捉えている。

表情の硬さはさながら鉄仮面だ。
「笑った方がいいですよ」
対処法を提案した。

かなり前に仕入れた知見だ。

笑うから面白くなる。
面白いから笑うのではない。

逃げるから怖くなる、というのもある。
心理学用語で「アウトサイド・イン」
というそうだ。

もしかしたら表情を和らげると
モヤモヤがとれるかもしれない。
少なくとも緊張は取れるだろう。
有害な副作用は考えられない。
というわけで、笑顔を励行した。

「面白いことを想像するように」
岡田さんは困惑していた。
まあそう面白いこともないそうだ。
だからネタをプレゼントした。

最近、家族が明るく過ごせるように、
朝の挨拶するときスキップで登場する。
家庭で、陽気な父親をやっている。

という告白をした。
このネタは、岡田さんと義娘、
師長にも大いにウケた。

気を良くした主治医は調子に乗り、
スキップで部屋をあとにした。

しばらく岡田さんは、この絵で
思い出し笑いできるだろう。
サービス業を実践している。

医者は怖い?

当院に来た子供たちは伸びる。
受験も成功する、部活でも活躍する。

ご利益が欲しくて、子供を連れてくる
親もあとをたたない。
(自ら宣伝しているという説もある…)

子供の成績を上げるのは簡単だ。
子供には「権威暗示」が効果がある。

権威暗示とは、相手が偉い人だと
思うことによって、暗示がかかり
やすくなることである。

親の権威が効かなくなっても、
教師の権威が効かなくなっても、

医者の権威はかなり効く。

社会が医者の権威を醸成して

くれているからだ。

その医者に
「君は大丈夫、絶対いける」
と言われれば、成功する確率は
確実に上がる。

ただし、このブログを読まれたら
効き目が下がるかもしれない。

ネタバレというやつだ。

そして、自分の子供にも効果が
あるかどうかは知らない。
権威失墜する面を多々目撃して

いるからだ。

中田さんの子供は小学校4年生。

最近野球部に入った。

「ピッチャーやりや。野球は

エースで4番しかオモロないで」

それだけで目の色が変わった。

お母さんも変貌に目を丸くした。

「子供は素直なの!大人はアカン。
更年期も全然よくならんし!

素直に治りなさい!」

治らない患者にキレる医者。
またもや権威は失墜した。

身を守る方法あれこれ

早い話が
「転ばぬ先の杖」は容易ではない
ということだ。

「抱っこひも」を使う主婦が増えた。
赤ん坊を固定するひものことだ。
胸の辺りで固定することが多い。
うちの一歳児にも使っている。

大阪に住む母親から連絡があった。
テレビで特集していたらしい。

「抱っこひもを外すイタズラ横行」

抱っこひもの背中の固定ホックを
外して立ち去る輩がいるそうだ。
当然、赤ん坊は落下する。
悪質極まりないイタズラだ。

対策法も特集されていた。

1.上着を着る
2.リュックを背負う
つまり、「ホックを隠せ」と。

関西のテレビ番組らしい特集だ。

昔テレビで観た特集を思い出した。
(それも関西の番組だった…)

当時、夜間に女性が車で拉致され、
連れ去られる事件が多発していた。
警察庁のOBが提案した予防策だ。

「夜もサングラスを着用すること」

拉致されるのは「か弱い」女性。
夜にサングラスをする。
「ただもの」には見えない。
よって、拉致されにくい。
というのが根拠だった。

一定の効果はありそうだ。

早速、身内全員に、
夜間サングラスを着用するよう
助言した。

ありえないような出来事だ。
しかし、一度出遭ってしまえば、
人生は180度変わってしまう。

自分が女ならできるだろうか?

実際、自分も災害などに対して
十分に対策しているとは言えない。

自分は大丈夫。
根拠なく高を括っている。

サングラスも同じ。
一生に一度遭遇するかどうかの
拉致事件の予防として、
毎晩サングラスを着用する…

やはり、皆ムリだった。
ただ一人、
うちのオカンを除いては…