おカネの方が好きです

聞こえてきたラジオでのやりとり。
ゲストのエピソードだ。

手塚治虫先生に描いてもらった絵が

宝物だとのこと。

自分のスケッチブックにササッと、
それを切ってサイン入りでくれたと。
額縁に入れて家宝にしているとのこと。

すると、DJは
「オークションに出したら

すごい値がつくでしょうね!?」

すかさずゲストは

「出さねえよ」

まあ当たり前だわな…

なんでも金銭的価値に換算する。
そうしないとイメージできない。

それを「本末転倒」という。

おカネに価値があるのではない。
作品に価値があるのだ。

人間が作ったモノに価値があるのだ。

紙幣は借用書に過ぎない。

国家を信用してあげているだけの話。

「手塚治虫よりお金に興味あります」

DJは告白してしまったのだ。

幼少時、漫画家になりたかった。
手塚治虫にファンレターを書いた。

それほどのファンだった。

あまり嬉しくないDJの告白だった。

手塚先生から返事は来なかったけど…

ビッグマネー

小久保さん(故人)は熱狂的な
ヤクルトスワローズファンだった。

末っ子もファンクラブの会員だった。
なんと始球式の権利を獲得した。

球場で投げた後インタビュー。

「どの選手を応援していますか?」
という質問に対し、
「中日ドラゴンズの川上憲伸選手」

と答え、球場中がズッコケた…

当時小学生だった子が今は大学生。
お父さんの看取りの場での再会。

死と成長、諸行無常だ…

不思議と野球づいている。
東京ドームの招待券をもらった。

娘と観に行った。

10年ぶりの野球観戦。
最後は92歳の患者さんの付添だった。

試合の記憶はほとんどない。

野球を観なくなって久しい。
一抹の不安と若干の期待。
伝統の ”巨人ー阪神戦” だ。

「さすがプロの技」も所々に散見。

しかし、90分が限界だった…

4回の攻防が終わり、帰路へ。

サッカーやボクシングと違い、
野球はいつ終わるか読めない。
今の自分の人生時間の過ごし方に、

野球観戦は合わないと知った。

球団のファンが観に行く競技だ。

ファンでなければ少ししんどい。

宗教洗脳に近いものを感じた。
強要に近い応援のプレッシャー。
頻脈のような音楽の数々。

子連れには恐怖を覚える酒の消費量。

(そういえばビールの消費量はよく

東京ドーム何杯分とたとえられる…)

たしかに宗教儀式に酒は不可欠だ。
連日4~5万人がお祭り騒ぎ。
決して安くない飲み物と食べ物。

周辺の施設も賑わっている。

日本は本当に不景気なのか?

チアのスクールもあるらしい。
次世代の教育もぬかりない。

何度も子どもが画面に映っていた。
しっかり質問の答えていた。
優等生のような答えだ。

ジャイアンツとスワローズの差か?

ファンに袋叩きにされるかも…

出血大サービス

トウモロコシ1本158円
3本なら450円

気持ちだけ安くなるシステムだ。
しっかり者の妻は1本だけ購入。

こういうマーケティングにつられない。

そこをオジサンが通りかかった。
60代後半か。
買い物かごの内容が独居のそれだ。

終始ムスッとしている。

(おっちゃん、血圧に良うないで…)

心の中で職業が顔を出す。

オジサンはトウモロコシ3本をかごに。

娘(4歳)はそれを見逃さなかった。

「たっくさん買うねえ!好きだねえ!」

最近流行っている落語口調で呟いた。

照れたオジサンは吹き出した。

笑顔の健康への効果は計り知れない。

オジサンの寿命は延びたにちがいない。

帰りのエレベーターでオジサンに再会。

「もう、また会ったじゃない!」
とオジサンの肩を叩く娘。
さらに屈託ない顔で笑うオジサン。

早期ガンなら治りそうな笑顔だ。

確実に下町っ子に育っている娘。
ヘタな医者より健康に貢献してる。