目と目で通じ合う

パソコンばっかり見てこっちを見ないのよ

あいかわらず、この手の愚痴は多い。

電子カルテが当たり前になった。
患者を診ないでPCを診ている。
そういう医者が多くなっている。

患者と何らかのトラブルが生じる。
証拠はPC内に残る。
保身のためには得策だ。

「うちの先生はそんなことないよ」
陰でホメられている(?)そうだ。
批判されないのはありがたいことだ。
実は、スタッフにはいつも叱られている。
きちんとカルテに記載して下さいと。
カルテ記載が疎かになっているようだ…

ところで電子カルテがなかった時代。
当時の医師はそれほど熱心だったのか?
昔の医者もカルテばかり見ていたのでは?
情報量は手書きのカルテでも同じく多い。
カルテと対峙している時間は長いはず。

なぜ現代の方が問題になるのか?
英語やドイツ語で記入する。
サラサラっと書く姿。
(秘匿性を保つことが主目的なのだが…)
患者もそれに見惚れていたのでは?
そのとき医師は権威を発動していたのだ。
「治してくれそうな医者」になる。

PCを打ち込む姿は事務員と大差ない。
医師の権威はむしろ下がる。
「治してくれなさそうな医者」になる。

最近は患者さんも電子カルテを見る。
むしろ、見入っている!
医者を診てよ!

だから意地でも電子カルテを書かない。
患者は無地の画面を見続けることになる。
主治医はその姿も観察しているぞ!
その姿をスタッフは観察している。
で、スタッフに叱られることになる。

このジレンマは意外と問題視されない。
私だけ?
「三方よし」を実現するのは大変なのだ。

よろず相談所 ワンラブ
所長:原田文植