2回戦突破を目指して


「うちは一回戦しか来ない店だから」
山本さん(66歳)は浅草で長年、
居酒屋を経営している。
「一回戦」とは「一軒目」という意味だ。
他の店で酔った若い客はリスキーだ。

「若い子が来ると常連が帰るのよ」
スナックママの佐藤さん(79歳)は嘆く。
スナックで歌って騒ぐのはもっぱら
ヒマな若者。

若者がコロナを媒介している。
そういう風評があるものだから、
年寄りは若者が来ると退散する。
会社の飲み会も自粛だらけだ。

良くも悪くも日本は「酒文化」だ。
酒の席で先輩から説教され、教わる。
そういう機会がなくなる。
世代間の分断はますます進むだろう。

先週末帰省した。
東京の医者の帰省は地方には迷惑かも
しれないが、帰省先は大阪だ。
みな1週間前に風邪を引き終わり、
PCR検査も確認済みだ。

数カ月ぶりに孫と再開する母親の
喜びようはなかった。
別れ際に孫から順番にハグされる
母親の嬉しそうな顔。

この景色が当たり前になるように
なんとか手を打とう。