貧乏ヒマなし

告白すると、はんこを押す作業が
嫌いではない。
いや、むしろ好きかもしれない。

美しく押せたとき気持ちがいい。
書類が完成した安堵感もいい…

「はんこ屋」の患者さんがいる。
将来が不安だそうだ。
公的な書類も電子処理が主流になる。
はんこ屋はこれからどうなるのか?

はんこは確かに合理的ではない。
「合理的」「効率化」「時短」…
耳にしない日はない。

心配になる。
時短して「何をする」かが問題であり、
決して「時短」が目的ではないはず。

ひたすら処理が早くなる IT に、
人の処理能力は追いついているのか?

「余暇」という言葉がある。
余った時間とは何の余りか?
職業に対する余りと思われる。
余暇を充実させなかれば、という
プレッシャーで病む人がいるらしい。


もちろん本末転倒だが、笑えない。

ちなみに、先史時代は起きている
時間の6割が余暇だったらしい。

壁画を描いたり、昼寝をしたり、
雑談をして過ごしたらしい。

途上国に行くといまだに
「何に使うの?」
と思う民芸品が売られている。
日本でも土産屋に三角フラッグを
よく見たが、今もあるのかな?

すべからく民芸品は
合理性からはほど遠い。

以前、日野武道研究所の主宰である
日野先生と話していたときに、
「ギリシャ時代は哲学者や数学者、
科学者。なんであんなに賢い人が
量産されたんですかね?」

と訊いてみた。
「暇やったんちゃうか?」
「なるほど!暇か…」

と非常に納得した記憶がある。

「暇」は思考に重要なのだ!
つまり合理的になるためには
「暇」が必要なのだ。
みなスケジュールを埋めすぎだ!

手帳を捨てて、工作をしよう!
なつかしの「芋バン」でも…