挨拶の彼方へ

「挨拶をもう一回見直しましょう」

職場のミーティングで話した。
いわゆる「接遇」の話ではない。

診療の一環としての話だ。

挨拶における3つの意味。
それぞれ独立しているわけではない。

すべて関係している。

まず、儒教精神からくる挨拶。
「礼儀」という側面だ。
目上の人を敬う挨拶。
部活で先輩から徹底される。
人間関係を円滑にするために

非常に大切な入り口となる。

次に「武道的」挨拶がある。
自分を殺しに来た相手と友達になる。
殺気を放つ相手に
「元気?」「お腹空いてない?」

と握手の手を差し出す。

日野武道研究所主宰の日野晃先生から
学んだことだ。
武道は殺し合いだ。

挨拶は生き残るための「防御」だ。

3つ目は最近知った概念だ。
実は挨拶は「ほめる」なのだ。
「ほめる」とは人・モノ・出来事の
「価値を発見して、伝える」こと。
そう定義すれば、挨拶もまさに

「ほめる」なのだ。

きちんと挨拶するということは、
相手の価値を発見できる自分である
ということでもある。

逆に、無視することは「無価値」と
レッテルを貼ることになるのだ。
「ほめる」どころか「もめる」…

そんな講釈を垂れて、ワークをした。
みな照れながらも真剣にやってくれた。

ありがたい。

「患者さんが診察室に入るまでに、
接するスタッフの挨拶でしっかり
治療しておいて下さい」

そうスタッフにお願いしておいた。

世界中の人がきちんと挨拶すれば
戦争もなくなる。