ナガルコットその2

二日目。
初日の出を拝むことができた。
瞬間ではあったが…
近所で花火が打ち上げられたのは
嬉しいサプライズだった。

圧倒的な景色に感動している
母にホッとした。
そして朝食ビュッフェにおける
母の凄まじい食欲に驚嘆した。
(これなら大丈夫や…)

山の上のコーヒーは本当に美味い!
母は4杯おかわりしていた…

ご機嫌な母は饒舌だ。
改めて実感した。
うちの母親はしゃべりが上手い!

もちろん大半が思い出話だ。
どう考えても、現実離れしている。
「ホンマ?」満載だ。
長年話すうちに練り込まれ、
真実になったのだろう。
そして最後は自分の手柄に持っていく。

それでいいのだ。
その人の「記憶」がその人なのだ。
イイ人生だった、で死ねばいい。


ときに悲しい記憶を泣きながら話す。
それもそれでいいと思う。
ただ、悔いている思い出話にだけは
「かえって良かったんちゃうか」
と「Bメロ」にブリッジしてあげた。

幼少時以来の二人っきりの時間。
最高のシチュエーションで実現した。
悲喜こもごもすべての出来事が
「今」に欠かせない材料だ。

雑談こそが人生だ。