それ「が」いいのだ

早い話が、すべて
「だからよかった」
にできる。

本当に愚痴が多い。
「頭も痛いし喉も痛い」
「何で?」
「昨日初めて太極拳に行ったの」
「ええことやん」
「変な動きで身体が痛いし、すっかり
調子が狂ったの」
「ええことしに行ったのに?」
「もう二度と行かない!」
この調子である。
子どもか!

「だからよかった」を口ぐせに。
そう指導することに。

もちろん一筋縄に行く相手ではない。
だからお手本を少々見せてあげた。

「夫が死んだ」
「だからよかった。今自由でしょ」
「今日は寝込んだ」
「だからよかった。事故に遭わなかった」
「娘が来てくれなくなった」
「だからよかった。ケンカしないで済んだ」
てな具合。

大抵、みな理由を求める。
その理由があり、だからよかった、と。
それはズルい。
「だからよかった」と先に言い切る。
人間の心は理由を開発できるのだ。

物事には必ず表裏がある。
どちらか側だけを見るくせ。
自分都合で良し悪しを判定するくせ。
それは治した方がいい。
「だからよかった」側も必ず存在する。
だからよかった!
止まらずに前に進む秘訣だ。
だからよかった。