何が治るの?

カセットテープ に対する画像結果

在宅診療の矢野さんは94歳女性。
圧迫骨折、肺炎、心不全…
何度もピンチを乗り越えてきた。

横になっている時間は長い。
外出もほぼゼロだ。
夫の食事の準備はしている。
日に3度!
晩酌もしているそうだ。

自室でこれまで溜め込んだ
テープをよく聴いている。
ラジオ番組の録音のようだが、
詳細は怖くて聴けない。

元気の源なら結構なことだ。

定期往診の診察を一通りこなし、
「今日もええじゃないですか!」
と言ったら、
「治る気がしてきた」
と強い眼力で返答してきた。

治る…

慢性心不全、高血圧、心房細動、
慢性腎臓病、腰椎圧迫骨折…

加齢にともなう疾患ばかり。
安定した状態を維持することが
目標となる疾患ばかり。
今、矢野さんは安定している。
治っているとも言える。

「治る」「治す」
医師はそれを目指しているはず
だが、改めて考えてみれば、
深い言葉だ。


何を持って「治る」とするのか?
矢野さんの「治る」は何だろう?
詳細は怖くて聴けない…


好きこそものの才能

才能 に対する画像結果



早い話が
才能なんてどうでもいい
ということだ。


楽器を始めてみては?
文章を書いてみては?

友人や患者さんに勧める。
すぐに始める人は20人に1人。
ほとんどが始められない。

「才能ないですよ~」
しょうもない人が多い。

才能って何だろう?

おそらく「天才少年」的な何かを
イメージしているように思う。

「努力できることが才能」
「継続できることが才能」

世に才能を認められている人は
総じてそう答える。

好きなことを見つけ、それを
続けられることが才能だと思う。

それが他人のためにもなれば、
職業となり、稼げる。

マッチングしていない才能が
あってもかまわないはず。

大抵の人は稼げるかどうかが
優先順位の上位に来る。
おカネにならないことに
時間を遣うことがリッチでは?

すぐに上手くできるかどうかは
どうでもいい。
すぐに上手くできるものが
面白いはずないでしょ!


天才少年の瞬間最大風速は
むしろ邪魔になることが多い。

興味があればやる。
面白そうだからやる。
始めるきっかけはそれだけ。
才能より本能だ。

世に出ている人は、それがたまたま
大化けしただけの話。

先日勝利した、井上尚弥も
意外とそんなもんだと思う。

人生は一回こっきり。
やりたいことが多すぎて困る…

スリル中毒

電車に乗るのが怖い。
途中で降りてしまう。
仕事に行けない日が続く。

そういう悩みが続いた。
二人とも40代既婚男性。

簡単に「うつ病」に逃げたくはない。
そうだとしても、初期なので
それなりに助言をした。

「おばけ怖い?」
「はい?」
「子供っておばけ怖がるよね?
まだおばけ怖い?」
「それと一緒ってことですか?」

違うかもしれない、それとは。
だけど克服しなければならない。

仕事行かなきゃ。でしょ?

「怖い」と発するとアホになる。
前頭葉が機能しなくなるからだ。
但し、ゴチャゴチャ考えずに
逃げるのが必要な状況もある。
「怖い」を失うと早死にする。
「怖い」は必要な「本能」なのだ。

だから、よく考えるべきだ。
「怖い」が適切かどうか?
おばけがいるのかどうか?

克服しなければならないことは
人生に多々ある。
そしてたくさん克服してきたはず。
自転車に乗る、に始まり、人前で
発表したり、危険な目に遭ったり、
子供が産まれたり…

出産する女性も絶対に「怖い」はず。
でも逃げられないし、克服する。

「電車が怖い」は幻想だ。
「怖い」という言葉さえいらない。
自分で作った妄想は自己責任。
幻想は「娯楽」にすべきだ。
毎日がジェットコースターだ。
かなりの高確率で「無事」が
保証されているのだから。

毎日チャレンジするのも悪くない。
記憶に残る日々を送れるはず。

心療内科ではないのでこの辺で…