夏まつり


「夏まつりやってもいいですかね?」
6月初めに町会長から相談された。
「全然OKでしょ!」
そう答えた。

8月の終わりに開催される夏まつり。
と言っても、昼間に町会の人たちが
ボランティアで行うお祭りだ。
子どもたちのために行われる
こぢんまりとしたものだ。

屋外でヨーヨー釣り、フランクフルト、
カレー、焼きそば、かき氷。
大人はビール(発泡酒)。
みなの楽しみはビンゴ。
景品はテレビなど意外と豪華だ。

屋外だし、時期的に全く問題ない。
そう思ってGOサインを出した。

昨日、町会長から
「中止することにしました」
と報告された(外来で)。

理由は、他の町会は軒並み中止。
うちの町会だけがやる、となると
他からみな集まって「密」になる。

なるほど・・・
「中止にした方がいいんじゃない?」
そういう返答が欲しかったのだ。

みなボランティアでやっている。
半ば義務的にやっている。
開催しない理由は無限に発明できる。

若者はお祭りは楽しみに来るが、
町会には参加しない。
ボランティアは高齢者ばかりだ。

ある意味、コロナは格好の
「エクスキューズ」だった。
感染症は文化・風習を変える。


変化のチャンスだ!

何が治るの?

カセットテープ に対する画像結果

在宅診療の矢野さんは94歳女性。
圧迫骨折、肺炎、心不全…
何度もピンチを乗り越えてきた。

横になっている時間は長い。
外出もほぼゼロだ。
夫の食事の準備はしている。
日に3度!
晩酌もしているそうだ。

自室でこれまで溜め込んだ
テープをよく聴いている。
ラジオ番組の録音のようだが、
詳細は怖くて聴けない。

元気の源なら結構なことだ。

定期往診の診察を一通りこなし、
「今日もええじゃないですか!」
と言ったら、
「治る気がしてきた」
と強い眼力で返答してきた。

治る…

慢性心不全、高血圧、心房細動、
慢性腎臓病、腰椎圧迫骨折…

加齢にともなう疾患ばかり。
安定した状態を維持することが
目標となる疾患ばかり。
今、矢野さんは安定している。
治っているとも言える。

「治る」「治す」
医師はそれを目指しているはず
だが、改めて考えてみれば、
深い言葉だ。


何を持って「治る」とするのか?
矢野さんの「治る」は何だろう?
詳細は怖くて聴けない…


好きこそものの才能

才能 に対する画像結果



早い話が
才能なんてどうでもいい
ということだ。


楽器を始めてみては?
文章を書いてみては?

友人や患者さんに勧める。
すぐに始める人は20人に1人。
ほとんどが始められない。

「才能ないですよ~」
しょうもない人が多い。

才能って何だろう?

おそらく「天才少年」的な何かを
イメージしているように思う。

「努力できることが才能」
「継続できることが才能」

世に才能を認められている人は
総じてそう答える。

好きなことを見つけ、それを
続けられることが才能だと思う。

それが他人のためにもなれば、
職業となり、稼げる。

マッチングしていない才能が
あってもかまわないはず。

大抵の人は稼げるかどうかが
優先順位の上位に来る。
おカネにならないことに
時間を遣うことがリッチでは?

すぐに上手くできるかどうかは
どうでもいい。
すぐに上手くできるものが
面白いはずないでしょ!


天才少年の瞬間最大風速は
むしろ邪魔になることが多い。

興味があればやる。
面白そうだからやる。
始めるきっかけはそれだけ。
才能より本能だ。

世に出ている人は、それがたまたま
大化けしただけの話。

先日勝利した、井上尚弥も
意外とそんなもんだと思う。

人生は一回こっきり。
やりたいことが多すぎて困る…