最近ヒモを見かけない


ライオンのオスは一切仕事をしない。
たてがみをとかしたり、ときどき
発声練習をしたりするだけだ。
獲物を捕るのはもっぱらメスの仕事。
百獣の王は「ヒモ」だった。

ところで・・・

人権のうちもっとも基本的なもの、
それは安全で保護されている
という感覚が持てることだそうだ。

であれば、現在は人権侵害状態か。

関西人はもともと「お上」を
信用していない。
では、自立しているのか?
うまく「互助」を活用しながら、
庶民の協力で生き延びる。


「自立とは依存先を増やすこと」
脳性まひの障害を持つ
小児科医熊谷晋一郎さんの言葉だ。

『地球に降り立つ』
フランスの哲学者ブルーノ・ラトゥール
の著書の書評をするつもりだったのに
余談が長くなってしまった。

エリートたちは、みなを助けることは
不可能だととっくに悟っているそうだ。
このままでは地球は持ちこたえられない。
だから移民は切り捨てるしかない。


「移民」には自国民も含まれている。
いわゆる「負け組」の人々だ。

コロナ以前に書かれた書籍だ。

コロナで失われた命。
経済を止めることで近未来失われる命。
有形資産を潤沢に持ち、避難生活を
続ける余力のある富裕層は生き延びる。

陰謀論は嫌いだが、思考の大前提に
「切り捨て御免」があるのならば、
説明がつく現象は現在多々ある。
「視点」を与えてくれる良書だ。

著書は、対抗策も提示している。
対象とうまく調和するのではなく、
どのように依存するかを学べ、と。


やはり「ヒモ道」は奥が深い。

ホンマにわかってるの?


「わかりました」
簡単に、わかる・理解する人がいる。
軽く誇らしげな顔をしながら。
多分ヤバい・・・

すでに知っていただけかもしれない。
人はしょせん、知っていることしか
認識できないからだ。
知っていることを追認する作業は
人生時間のムダ遣いだ。


「理解」はただのゲームだ。
ゲームに意味がないわけではないが、
ゲームは実践ではない。

大人になったら、理解できることが
どんどん増える。
だから「理解収集」が趣味になる。
理解できることに優越感を抱く。

ゲームでクリアするのと同じだ。
次は?
ゲームの次のステージに進むだけ。
それの繰り返し。

実生活は何も変化しない。
社会の役にも立っていない。
いや、「理解」を与えてくれる人の
経済には貢献しているかもしれない。

行動につながらない、
居心地のいい理解は麻薬だ。


行動したときにぶつかる
不測の事態の数々。
そんじょそこらの理解では
太刀打ちできない。
実践でしか、真の充実感は味わえない。

理解した自分を信用していない。

そんなに怒るなよお


「喜怒哀楽のうち、
怒りと哀しみは積もるものであり、
喜びと楽しさは積もらない」

(有冨健(ありどみつよし))

朝日新聞の『折々のことば』で
見つけた。
自他ともに実感に合っているし、
おそらく本能的なものなのだろう。

野生時代の名残なのではないか。
瀕死の体験を繰り返さない
ために記憶しておく。

猛獣が出る場所や底なし沼を。
仲間の死から学ぶ必要がある。

「感情」を伴うから記憶できる。
怒りや哀しみは記憶の道具として
便利だったのだろう。

特に、物理的危険の多い時代には。

怒りや哀しみの感情は
人を賢くするとは思えない。
大切な感情だが、浪費はいけない。
現代はアホであることこそ、
身の危険につながるからだ。


もう少し「喜び」と「楽しみ」の
感情を大切にした方がいい。
本当にみな、喜びが足りない。
よく怒るわりには・・・

イチローは成功の秘訣を
「小さな満足の積み重ね」
と言っていた。
人一倍負けず嫌いだったはずだ。
でも人一倍喜んだのだろう。

「もっと喜べよ!」
と仲間に怒りを覚える矛盾。
成功への道は楽しい。

https://www.youtube.com/watch?v=iU5av55T2Yk