止まってはいけない


昨晩、子ども食堂の運営委員の
一人から連絡が入った。

子どもがチアに入っている。
今話題の中核病院に動画で

エールを送りたいと・・・

集まることはできないので、各自
自宅でチアをやって編集する。
ただ、はたしてこの時期に病院名を
出してもいいのかどうか?
訊いてみてもらえないか、と。

泣けた

それは絶対に励みになるだろう。
コネに連絡を取ってみると約束した。

日々、発熱患者も診療している。
もちろんゾーニングしながら。
自宅待機はさせていない。
今の「情報」環境では自宅待機で
悪化する可能性が高い。


安心を与えることも町医者の仕事だ。
対処法を教え、「治るよ」と伝えたとき、
患者さんの顔に溢れる安堵の表情。
これを見たくて医者をやっている
ようなものだ。

昨日、
「区で発熱外来をやるなら協力する」
と区議に連絡した。
満床になりつつあるICUを少しでも
緩和できたら、と思って打診した。

皆に恐怖を与えている「新コロ」の
正体を見極めたい。

ついでに初期のうちに治したい!
過信しているわけではないが、
いける「コツ」は大体わかった。

我が身が可愛いのは動物の本能だ。
けれど、何かできないか?
子どもたちも子どもたちなりに
「愛」を実践している。

怖いから逃げるんじゃない。
逃げるから怖くなるのだ。

有名な言葉だ。
子どもたちの動画が新たな流れを
作るかもしれない。

チョコっと里帰り


「ホステスがみんな来ちゃうから」
吉永さん(72歳)は少々イヤミな
オッサンだ。
色々あって独身なので、
銀座遊びを続けている。

こんなご時世だ。
暇なホステスがみな吉永さんの
テーブルに集まるそうだ。
「3密」認定された第三次産業。
しばらく劣勢が続くだろう。

先月の血糖値が少し上がっていた。
「あれだよ。チョコレートだよ。
まだ胃の調子が悪いもん」


『聖バレンタインズデイ』のことか・・・
律儀に全部食い尽くす必要はない。

「里帰りさせてあげたら?」
「え?」
「カカオの産地アフリカへ。食った
ことのない子供たち喜びますよ」

とイヤミで返してあげた。

全世界鎖国状態。
アメリカの食料自給率は100%を
超えているらしい。
日本は38%。
非常時に無防備すぎる。

ふと考えた。

この機会、子どもたちと農業など
第一次産業を学ぶのはどうだろう?
自宅学習にも限界がある。
運動不足も解消できる。
自分の口に入るモノの意識が変わる。

何より「3密」とも無縁の職種だ!

早速心当たりに問い合わせたら、
快い返事だった。
ありがたい!
吉永さんにも声をかけてあげよう。

石けんの匂い


石鹸が日本で売り出されたのは
明治6年(1873年)だそうだ。

品質はイマイチな上に高い。
高価なくせに効果がなかった。

明治23年に花王が売り出し、
庶民に普及し出したが、
あいかわらず値段は高かった。

今、消毒アルコールが品薄だ。
当院の備蓄も底をつきつつある。
石鹸が活躍することになる。

石鹸の歴史もたかが150年。
つまり、石鹸以前もなんとか
してきたということだ。


衛生の悪さのせいで、多くの
生命が失われたことだろう。
けれど、
「石鹸さえあれば・・・悔しい」
と思う人はいただろうか?

情報」が産み出す欲は無限だ。
どっちが幸せかはわからないが、
この時代にエントリーしたのだから
情報と添い遂げるしかない。

大丈夫
(医者の「大丈夫」は効く)

石鹸もない劣悪な環境で
生き抜いた先祖の末裔だ。

人間の生命力はスゴイ。