画になる人々


たまに実家に帰阪すると楽しみがある。
保存してくれている録画を観ることだ。
地元の特集を片っ端から
録ってくれている。

蔵前、鳥越、御徒町・・・
「画」になる街なのだろう。
大阪でも度々特集されている。

知っている人ばかり出てくる。
うちの患者さんばかりだ。
しかも、みな「慣れ」とる!

テレビに出るのを自慢するのは
江戸っ子の沽券に関わるのか。
誰も自慢しない。

「テレビ観ましたよ!」
とこちらが言っても。
「ホントは出たくないんだよね」
と喜びを隠せない。

経済には必ずしも反映しないようだ。
出演後、瞬間最大風速は吹くが、
すぐに静まるのが残念なところだ。

「匠」と呼ばれる職人さんも多い。
テレビでその仕事っぷりを見て、
腰を抜かすことになる。
気迫、真剣、気合・・・
「画」から漏れ出ている。


診療中は博打や、酒、趣味の話しか
しないオッチャンたちだ。
「酒多すぎるんじゃないの!?」
普段は、こちらが偉そうに説教している。
つまり「見損なっている」わけだ。

同時に誇らしくもある。
「画になる」患者さんたちに選ばれる
「画になる」医師・・・


アカン!勘違いするところだった。
ちゃんと「医療」をすることが大事。
銘記せねば・・・

バイキンマン?


ウミガメに取り付けた記録計で、
季節予測の精度が上がったそうだ。

人間にはないウミガメ固有の視点が
人間の生活に役立つということだ。

1歳の息子はアンパンマンが大好きだ。
テレビがないので、絵本など
静止画からの情報収集だけだ。
アンパンマンの声も両親のそれだ。

それでもハマる魅力とは?
丸いモノを見つけては嬉しそうに
「アンパン、アンパン」と指差す。
丸いものに「アンパンマンを見い出す」
という固有の視点を持っている。


松本人志は、今回の新型肺炎騒動を
「日本は被害者なのに加害者のように
扱われているのがムカつく」

と発言していた。

感染症において、あえて「加害者」と
認定するなら「ウイルス」だろう。
責任の所在を国家に設定する感覚に
違和感があった。

ハッと思い出した。

かなり以前に松本は「ケジラミ」に
感染したことがある。
ケジラミは性感染症の一種だ。
「伝染された」と告白し、話題になった。
トラウマになったのだろう。

丸いものをアンパンマンと見る。
感染症を加害者・被害者と見る。
どちらも、自分には全くない視点だった。
誰もが、世界にただ一つの場所から
物事を眺めているウミガメだ。

シンプル・イズ・ベスト


e^{{i\pi }}=-1


”オイラーの等式”と呼ばれている。
シンプル・イズ・ベストの典型。

「真理は単純である」
とよく言われる。

複雑にこねくり回して説明されるものは、
そうされるべき理由がある。

確かに、シンプルな「言い訳」なんて
聞いたことがない。
多分「開き直り」と認定される。

真理はやはり神々しい。
世界をシンプルに捉えようとする
数学は素晴らしい。


オイラーさんは晩年、
右目が見えなくなった。
そのときこんな言葉を言った。

「これで気が散らなくなった」

 徹頭徹尾、シンプルに考える人だ・・・

よし、数学者になろう!