薔薇という漢字がある。
ほとんどの人が書けないだろう。
だけど、オトナなら大抵読める。
カタカナの「バラ」で通じる。
「バラ」と言えば、まだ肉より
薔薇だろう。
漢字を書く機会が少ない。
だから簡便化された漢字が
存在しないのだろう。
齋→斉、濱→浜のように…
「漢字が書けなくなった」
という人が多い。
読めるけど書けない。
そういう人が増えている。
かくゆう自分にも心当たりある。
機器を使った入力の影響だろう。
確かに書く機会が減っている。
見ればそれとわかるミッキーマウスも
描ける人は少ない。
漢字もミッキーマウスのように
なっていくのか。
この流れは益々加速するだろう。
それでも、自筆の説得力が強いのは
言うまでもない。
藤原定家自筆の『源氏物語』が
見つかった。
およそ800年前の代物だ。
近くで感じてみたい。
心底思う。
自筆は「ライブ」なのだ!
演奏も言葉も「生」が効くのだ!
グーテンベルクの印刷革命から
コピー機、ワープロの出現。
紙と筆記用具の価値は薄れるのか?
近隣の文房具屋、『カキモリ』は
今日も行列だ。
この程度の文章でも自筆で書く
自信がなくなっている自分。
手で書く練習をしようと思う。