早い話が
他人の目は死んでも続く
ということだ。
「毎週花を替えに行ってるんです」
夫の希望通りの場所に墓が立った。
場所はなんと新潟県の山奥だ!
85歳の鳥谷さんは一人で行けない。
だから甥と姪にお願いしている。
夫は生前よく可愛がったそうだ。
「それにしても毎週墓参りは大変でしょ?
そこまでしなくてもいいのでは?」
訊いてみた。
夫の墓は霊園の入り口にあるそうだ。
だからみなの目に留まる。
夫に恥ずかしい思いをさせないように。
その思いが毎週墓参りさせている。
情の深い家族にアッパレだ。
「独りぼっち(墓地)にならないね」
鳥谷さんは大笑いしてくれた。
ダジャレのクオリティをはるかに超えて…