ALWAYS 鳥越の夕日

前川さん(89歳)は印刷会社の会長
明治時代から続いている老舗会社だ。

初代は日本のノートの先駆け。
手作りで高級ノートを作っていた。
”Noble ノート” 
ご存じの方も多いだろう。

今は、権利は他社に移っている。

息子が4代目を引き継いでいる。
厳しい印刷業界で生き残っている。

大したもんだ。

「今のノートこんなんですよ」
「そんな風になってるんですか!」
正直使いこなせていない。
まだ昔のノートが使いイイ。

そう感じる世代だ。

4歳の娘がスマホに興味を持っている。
スマホより楽しい電話を作ってあげた。
スマホよりずっと距離が近い。
父と娘の糸電話の距離…
あっという間だろう。
今はせいぜいこの距離を楽しもう。
遊んでいるとき、ふと思った。
昔のモノに温かさを感じるのは
単なる郷愁ではない気がする。

人生、あと〇〇秒!?

早い話が
人生時間は有限
ということだ。

制限時間をもうけて行動している。
ブログを書くのは10分まで。
イラストを描くのは5分。
読書も1冊最大30分と決めている。
いや、T.P.O.だ。
そのとき1分しか時間がない。
なら、ないなりの読み方をしている。
人生時間は有限だ。

無限だと錯覚しているのか?
そんな人が多い気がする。
ネットで芸人の悪口を書き込む。

それやってて間尺合うのか?

情報収集しているのか?
能動的に考えているのか?
受け身で妄想しているだけなのか?

脳内の活動にも制限時間を設定する。

患者さんは大抵人生の先輩だ。
残された時間は少ない。
だが、皆が大切にしているとは限らない。
高齢者とつきあうと学びが多い。

もったいないと思う。
制限時間の習慣は急にはつかない。
気づいたときからやっておく。
究極は死までの制限時間と思っていた。
最近変わってきた。
自分が死んだあとも宇宙は続く。

宇宙にも制限時間はあるはずだ。

スマホの制限時間を設定できていない。
色々整理しようか…

やる気あるのか?

早い話が
「やる気」は意識されるものではない
ということだ。

「最近やる気が出ないんです」
丸谷さん(69歳)の母が入所した。
介護から解放され、発した言葉だ。
「やる気が出ない」

外来に限らず、一般でも耳にする言葉だ。

それって「やる気」あるのでは?

「やる気が出ない」
という言葉を発しているとき、実は

「やる気」はきちんと発生しているのだ。

???

と感じたのでは?

「やる気」を定義してみる。
「やる気」イコール「モチベーション」
多分異論はないだろう。
「モチベーション」を定義する。

前出の丸谷さんの場合。
「何もしない」が快適領域なのだ。

だから「やる気」は機能している。

多くの人が「やる気」を誤用している。

それを「やる気」があると思っている。

それは多分「働きアリ洗脳」だ。
躾や教育で身につけさせられたことだ。
「嫌なコト」は本来やりたくないはずだ。
逆に、誰かに嫌なコトをやらせるとき。
「やる気を出せ!」

躾けられたのだ。

その上、快適領域まで設定される。

「嬉しさ」「楽しさ」まで決めらる。
これを、この辺まで嬉しがっていいよ。
これを、この辺まで楽しんでいいよ。
あったはずの快適領域が消滅したのだ。
それなりに「嫌なコト」をしている状態。
それが新たな「快適領域」になったのだ。
そして奴隷生活が始まる…

丸谷さんは3人姉妹の二女。
幼少時から「バランサー」だったそうだ。
大人になっても我慢の連続だった。

弊害は血圧と過食に反映されている…

「もうそろそろ好き勝手したら?
そんなに残り時間ないですよ」

自分に嘘をつかず、「快」に忠実に。

丸谷さんにできるかどうか?
知らん。
「やる気」が発動しているとき。
それは意識されない。
意識されるなら、とてもあやしい。
頑張っている可能性がある。
正直に興味あるもの、好奇心の対象に
向かう最後のチャンスかもしれない。