全開バリバリ

早い話が
社会の窓を気にしなさい
ということだ。

患者さん宅に往診する。
夫が出迎えてくれる。
夫のチャックが全開だ。
前回もそうだった。
前回は去り際に耳打ちした。
二回目は許さない。
「チャック全開ですよ!」
今回はきちっと指摘した。

「暑いからねえ」

と笑顔で返してきた。

やるやんけ!

社会の窓が開いている患者さんは多い。

残念ながら女性患者でも…

指摘の仕方が難しい。
指摘しないのも申し訳ない。

だからそっと耳打ちすることが多い。

病をすると心身ともに疲弊する。
客観性を失ってしまう。

すると「ぬける」のかも知れない。

冷静さを失ってはいけない。

どんな状況でも客観性を持とう。

トイレに行ってようやく気づいた。

開いてた…

自戒を込めて…

6月23日サクランボ狩り

「先生”のうえん”やってるんですか?」
「え?やったことないですよ」

という会話を外来で最近5回経験した。
うちの業界で”のうえん”は”脳炎”だ。
脳炎を発症したことはない。

患者さんの意図は”農園”だったようだ。

農園経営?

そんなバカな!

患者さんたちのレクリエーションがある。
その行先が「原田農園」だったのだ。

それで早とちりした人が訊いてきたのだ。

ツッコミどころは多い。
しかし、ポジティブに考えよう。

農園を経営していても違和感ない医師!

効きそうだ!

サウスポー

桶谷(84歳)さんは左ひざが痛い。
以前からしばしば痛むことがあった。

利き腕の対側の下肢が痛くなる。

しばしば経験することだ。

「右利きですよね?」
と偏見そのまま訊いてみた。
「実は左利きなんですよ」

偏見は見事に外された。

左利きが矯正された時代だ。

恥ずかしいとの理由で…

箸は?右です。
ペンは?右です。
ハサミは?右です。
マッチ擦るときは?右です。
………

おしり拭くのは?左です。

なるほど!
オフィシャルは右に矯正。
プライベートは左のままなのだ。
注意する人がいないからだ!

ちなみに子どもを叩いたときは?
両手だった…
亡夫はマンドリン奏者だった。
「マンドリン弾くときは?」
弾いたことがないそうだ。

左構えのエアーマンドリンで答えた。

桶谷さんはもはや ”右利き” と言える。
利き腕でない分負担が大きいだろう。
自論でいけば左ひざ痛も納得だ。

診療終了後、握手をする。
「ホンマは左で握手したいんじゃない?」
桶谷さんは笑っていた。